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工学研究科
稲本 純一?准教授
再生可能エネルギーを利用した発電には、電力平準化のため定置用蓄電池を利用する必要があります。その蓄電池として広く利用されているリチウムイオン電池にはリチウム、コバルト、ニッケル、銅などの資源が使用されているため、将来的に原料価格の高騰や供給ストップにより電池が作れなくなるリスクがあります。そこで我々は安価で資源供給リスクのない原料を利用した二次電池を実現するため、その研究開発に取り組んでいます。
理学研究科
北谷 基治?助教
超伝導は低温で電気抵抗がゼロになる現象で、ロスのない蓄電等への応用が期待されているとともに、近年では量子コンピュータの素子としても使われ、様々な分野での活用が期待されています。このような実社会への応用を発展させる上での最大の難点は、超伝導になる温度の低さにあり、この問題を解決するため、理論計算に基づく超伝導メカニズムの解明やより高温の超伝導物質の設計を目指しています。
環境人間学部
金子 一郎?准教授
近年、加工食品の利用頻度が増加し、食品添加物に含まれるリンの過剰摂取が大きな問題になっています。カニやエビ、貝の殻は炭酸カルシウムで構成されているため、リンをほとんど含まないカルシウム源になることに注目しています。また、甲殻類はアスタキサンチンやキチン、キトサン等の機能性成分が含まれており、食材としての利用価値も期待できます。甲殻類および貝類廃棄部位の成分分析や有効性の作用機序を研究し、栄養学的付加価値のある食品開発を目指しています。
情報科学研究科
東川 雄哉?教授
社会が複雑化し不確実性が増すにつれ、科学的な問題解決の必要性は高まっています。本研究室では、実社会における様々な問題に対して合理的な意思決定を行うために、問題の数学的な定式化を行う数理モデリング、さらに定式化された問題に対して良い解を効率的に与えるアルゴリズムに関する理論的研究を行っています。これらの研究では、ただ理論的であるだけではなく、実社会への応用に耐え得る理論基盤の構築を目指しています。
森本 雅和?准教授
近年、AIによる画像認識技術は飛躍的に進歩しており、これを社会の様々な場面で活用する取り組みを進めています。工場における外観検査支援システムを構築して、検査員の負担を軽減したり、再生綿からの異物除去システムを構築して、綿のリサイクル率の向上を目指したりしています。
井上 寛康?教授
パンデミック?災害?国際紛争等が発端で何らかのモノの往来が滞ると、それを原料とするモノがさらにつくれなくなることで、ドミノ倒しのようにショックが伝わり、やがて経済全体に被害を及ぼします。このような現象は年々増加しており、世界の大きな脅威になっています。本研究では、富岳コンピュータほか計算機上で多量の企業の活動を再現することにより、ショックに対してどのような対策を施せば良いのかということを研究しています。
川嶋 宏彰?教授
人同士、生物同士、さらには人と機械の間のインタラクション(相互のやりとり)に関する研究を行っています。特に現在は、コンピュータビジョンや機械学習の手法を利用しながら、カメラで撮影された魚の群れから、各個体の位置を追跡するとともに、群れとしての動きを数式で表す研究を進めています。群れのメカニズム解明だけでなく、疑似個体による群れの誘導を試みており、実現すれば養殖をはじめとする産業への応用が期待できます。
三浦 永理?准教授
チタンやマグネシウムなどの生体との相性のよい金属をベースに、金属とセラミックス、樹脂のそれぞれの優れた性質を組み合わせた生体材料の開発や、生体中での腐食摩耗に関する研究を行っています。結晶構造や性質の異なる素材同士を一体化させるには材料の界面の性質が重要になってきます。生体や海中など特殊な環境におかれた材料の界面や表面の性質を詳しく知るため、電子顕微鏡による組織観察や様々な分析機器による表面分析、機械試験等を行っています。
http://www.eng.u-hyogo.ac.jp/msc/emiura/
小林 寿夫?教授
量子マテリアルと呼ばれる材料の、量子効果を起源とした新奇機能の発現機構を解明するために、測定環境及び計測技術の開発と発展に取り組んでいます。持続可能社会を目指すうえでの根本的な問題であるエネルギー関連技術の革新を、新たな視点での物質開発とその発現機構解明により探索しています。
田中 義人?教授
X線と物質の相互作用は様々な計測法をもたらしています。X線をファイバー光学系で伝送できるようになれば、光ファイバーケーブル通信網のように、今よりずっと簡便にX線を利用できるようになるでしょう。我々は、中空のガラスファイバーに放射光X線を導入して照射位置を制御し、さらには可視光レーザーを同時に伝送させて、効率よく光物性計測ができる手法の開発に取り組んでいます。
その他のゴールの取り組みは、研究取り組み一覧でもご覧頂けます